裏庭 -梨木果歩- ★★★★★ [本棚]
内容(「BOOK」データベースより)
昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた―教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。
児童文学ファンタジー大賞作品だそうですが、大人が読むのに適した作品の気がします。
雨の日に一人で静かに読みたい。何度も読み返したい。
子供の頃を思い出して感じる切なさのような、しなやかな力強さのような。
そんな作品でした。
Amazonのカスタマーレビューで“リアルなファンタジー”と評している方がいらっしゃいました。
言いえて妙ですが、その通りだと感じます。
読み終わってからファンタジー大賞だと知ったとき、「え、これファンタジーなの?」と感じて、振り返って考えてみて「確かに状況的にはファンタジーだな」と思ったのです。
ファンタジー独特のフワフワ感の無い作品だからでしょうか、内容は現実離れしているのに妙に現実感?がありました。
この作品も娘達が小学校高学年?辺りに読んでいました。
我が家は一人が読むと・・・
家族全員が楽しむタイプなので(^_-)-☆
でも、本当に年齢に関係なく心に響く作品です。
響き方の違いで家族の会話も増えますよ!
by 甘党大王 (2008-02-23 23:54)
響き方の違いでの会話。素敵です。
夫はほとんど本を読まないので、息子が読書好きに成長するのを待って読ませてみたいです。
by 紅天狗茸 (2008-02-24 16:12)