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流れる星は生きている -藤原てい著-  [本棚]

この作品に星マークはつけづらい。 
よって星マークによる評価ナシ。


第二次世界大戦の終戦を満州でむかえた女性が、
生後1カ月、3歳、6歳の子を連れ、夫ともはぐれ
1年以上かけて引き上げてきた時の体験をもとに書かれたもの。







お金がなくなり、何とか稼ぐ方法を考え、実行する。
恥をかなぐり捨て、自分の倫理観とも戦う。
赤ちゃんを背負い、子供の手を引いて
何も見えないほどの暗闇の中、山を越え逃げる。
他人にたいする余裕をなくした日本人から受ける酷い言葉。
想像を絶する体験の数々。

読みながら隣で眠る1ヶ月、2歳、6歳の子供達を眺め、自分に置き換える。
どう考えても私では生きて帰ってこれると思えない。


私の母は終戦の年の10月終わり頃、満州で生まれたと聞いている。
祖母は病気の夫を抱えながら、引き上げ途中に出産し
今度は産まれたばかりの赤ちゃんを連れて引き上げてきたって事?

祖母は中国が好きで、ちょくちょく中国にいっていた。
その度に、祖父と知り合った満州時代の話を聞くことがあったけれど
引き上げ時の話はほとんど聞いたことが無い。

祖母がその時の経験を元に書いた小説?のようなものを読まされた事があったのだけど、身内の気恥ずかしさから気を入れて読むことが出来ず、申し訳ないけれど内容をまったく覚えていない。
ごめんなさいおばあちゃん<(_ _)>
祖母がどんな体験をしたかわかりませんが、
この本を読んで、引き上げてくると言う事が本当に大変な事だったんだと・・・。


祖母が書いたものは、どこへ行ったのか?
遺品は去年大々的に整理してしまったので、きっとなくなっちゃったんだろうな[バッド(下向き矢印)]
学ぶことが好きな人だったので、本や書きかけの書類が山ほどあったので、まだ残っていたとしても探し出せない気がする。
ホント、ごめんなさい。



このとき連れられていた2歳の男の子が「国家の品格」などを著した、国際的数学者の藤原正彦氏だそう。
実は「国家の品格」を読んだ事がなかったのですが、読むことにします。


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コメント 5

甘党大王

私の父は小学校高学年の頃、満州から引き揚げてきたらしいですよ。
終戦記念日に成ると昔から話を聞きます。
祖父母がどれだけ大変だったか(>_<)。。。
父は、姉1人、弟1人、妹2人を一緒に死ぬ思いだったとか。
外でオシッコ(^_^;)すると見る見る間に空中で?氷柱に成ったとか^m^若干アヤシイ話も混じってますが。。。
戦争体験は語り継がなくっちゃいけないし
私たちも聞く耳を持ちたいですね。
三姉妹は困った(ーー;)しながらも一応聞いていますよ毎年^m^
私たちは今、贅沢に子育てさせてもらってるな~と感謝します。
by 甘党大王 (2010-05-12 17:12) 

momomo

私達には到底計り知れない苦労をされたんだろうなぁと思います。
同じ過ちを犯さないことが残された私達に出来ることなのかなと思います。
by momomo (2010-05-13 13:04) 

おんぷちゃん

こんにちは(●^o^●)
私の父も・・・一切語らず話さず・・・話したがらず
私も読んでみたいと思います!!!

by おんぷちゃん (2010-05-13 14:38) 

りんご

ビジネス書がお好きかと思っていましたが、
こういった本も読まれるんですね^^。
隣の家のおばさんが満洲から引き揚げてきた方
なのですが、とても強く、明るく、元気なので、
(非常に尊敬出来る素敵な方です。)
その経験がメンタル面を強くしたのかもしれませんね。
紅天狗茸さんのおばあさまの残されたもの、
気になりますね。
仮に見つからなかったとしても、書いて残したという
事実がまたとても大事なことに思えます。
by りんご (2010-05-14 06:14) 

紅天狗茸

甘党大王 さま
お父様もそうだったんですね。
確かに語り継いでいかなくてはいけないですよね。
若かったとは言え、キチンと読まなかったこと、反省してます。
代わりと言っては難ですが、この本を子供達に読んであげようと思います。

momomo さま
私達では想像の及びきれない世界だと思います。
歴史がその方向へ動き出してしまった時、過ちを私達は止める事ができるでしょうか。
今の日本では難しいと感じて、危機感を覚える事があります。

おんぷちゃん さま
お父様もなんですね。
もしよろしかったら、読んでみてください。

りんご さま
実は何でも読むんです。
子育て中にもかかわらず?年間約100冊読む活字中毒症でして(^^ゞ
祖母の残したもの、もしかしたら妹が持ってたりするかもなので、今度聞いてみたいと思います。

by 紅天狗茸 (2010-05-17 13:51) 

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